月と性欲

おとなからこともまで

世のこんだて職人を賛美する、たまごやきの正体

人生に疲れたときだとか、何ヶ月も踏み切れない「たまご焼き専用フライパン」の購入を再検討するときだとか、そういった何かしらの壁に直面したとき、背中を押して欲しい時がある。そういう時は得てして自分の中で答えが決まっているけれど、やっぱり応援というか、自分に寄り添ってくれる言葉というのは嬉しいものなのです。そんな単純なお話。

 

 

たまご料理は美味しい。でもなんだか、たまご料理って軽視されてる様な気がしてなりません。晩御飯にたまご焼きだとかを「おかず枠」で作ると、あれ?って顔をする人がいる。いまにも「他は?」という言葉が殻を割って出てきそうな。そこですかさず、ホイコーロとかを食卓に出すと、待ってました!みたいな安堵感がちらちら顔を覗かせるのです。
確かに美味しいんだよ、ホイコーロは。
でも、たまごだって凄いポテンシャルを秘めているのに「副菜枠」の重鎮みたいになっている。メインを張れないと思われている。ゆゆしき事態だ。調理本とかを読むと、たまご料理の頭には煌々と光る【簡単!】みたいな王冠を被らされていることが多い。確かにお手軽かも知れないけど。ゆゆしき事態だ。たまごサイドがそれで良いなら、私は何にも口出しできないけれど、TKGだって、お醤油だとか、たまごを投入するタイミングを極めれば立派な料理になり得るのに、この扱いにもやもやする。

 

 

特にたまごやき。きのこ・たけのこ戦争までとはいかないけれど、たまごやきにも、甘い・しょっぱい戦争がある。 


通称、お袋の味論争。
漫画みたいに、実家の母が作るたまごやきは甘かったんだよね。いや、君の作るたまごやきは確かに塩からいけど、別に食べないとは言っていないじゃないか。と喧嘩になったカップルだって見たこともある。ちなみに私は「たけのこ派」であることを、声を大にして言いたい。

 

でも戦争が起きるってことは、それだけたまごやきに歴史があるってことだ。ちゃんと、たまごやきと共に育って、自分の真ん中に理想のたまごやき像を描くスペースがあって、美術館みたいな額に飾られているからなんだと思う。じゃないと戦争なんて起きないもの。みんなが何気なく口にするたまごやきは、各家庭の歴史が地層みたいに重なっている。層と層の間に運動会だとか、遠足だとか花見だとか想い出が詰まっていて、だけど重くない。ふわふわ。想いけど軽い。相反するものが綺麗に撹拌されて出来るたまごやき。それが完成するまでの道のりは決して簡単じゃないんだ。

 

だから、晩御飯のこんだてに悩む皆様。恐れず、たまごやきをメインディッシュにしてください。大皿で迎えて下さい。
あなたの作るたまごやきは、あなたの人生を肯定するものです。

ごちゃまぜ3連休

ほがらかだけど風の強い日。どうやら私は知らぬ間に、花粉症になっていたらしい。私は花粉症とは無縁の人種だと思っていた。周りがハクションの熱狂に包まれるなか、ノーガードで今まで生きてきたのだ。それでも私は花粉症にはならなかったので、私は花粉をちょうえつしたと思っていて、花粉との間には明確な上下関係があった。でも、その均衡は私が朝のカントリーマウムをレンジでチンしている間に崩れてしまい、急にくしゃみが止まらない。私は、くしゃみをする時に「くしゅにゅ」という癖があって、それをよく家族に突っ込まれていた。

 

 

花粉は花粉で治す。毒を喰らわば皿までなのだ。マスクをして、近所の公園に遊びにゆく。外は春の嵐がびゅんびゅん走り回っていて、絶好の花粉日和だ。公園のど真ん中で、独特のポーズで筋肉に負荷をかけている男性がいる。すごいわざを使う中国拳法家みたいな風貌だった。この人が気を練って、大気を操っているからこんなにも春の嵐がびゅんびゅんなのだろうか。気の力を感じ取りたくて、その人の前を三往復くらいしたらじんわり暖かい気がした。たぶんホッカイロのおかげだ。くしゃみも以前治らない。むしろ目も痒い。

 

 

全てを洗い流したくて、みんなで銭湯に行った。近所に70年も前からやっている銭湯があるらしいのだ。ところどころにあるヒビの様な外壁が、おばあちゃんのシワのようにみえて、私の故郷の祖母を思い出す。祖母はハーゲンダッツを隠れて食べるのが趣味だった。朝起きて、祖母の部屋に行くと必ずテレビの裏にアイスの空が隠してあって、「もしかしてアイス食べた?」と聞くと、必ず食べてないと答えてカワウソみたいに何処かへ行ってしまう。その後に、みんなにバレない様にアイスの空を片付けて、あの一連の朝の挨拶が私は好きだったのだ。銭湯はお湯が熱くて最高にリフレッシュして、花粉が身体から消えるのが分かる。銭湯から出る間際、全身スカルのライダーススーツみたいな服をまとったおばあちゃんがいたので、殺し屋だと思った。外に出たらくしゃみが止まらなくなった。

 

 

友人達と飲みに行く約束をしていたので、久しぶりに自由な時間を過ごさせていただいた。感謝である。新宿で美味しいケーキを食べて、美味しいナポリタンを食べて、店員が間違えて持ってきたレモンサワーを飲んだ。軽やかな気分になり、虚無僧バーというところにも行った。

f:id:binkirun:20200225183136j:image

虚無僧のカサを被らさせて貰ったら、どんどん心が静かになっていって、ブッタみたいになった。あの店は自分と向き合うBARなのかも知れない。あとアレを被っているときは、何故だかくしゃみが止まっていた。買って帰ろうとしたらひとつ三万するらしい。悲しかったので尺八をかきならして帰った。尺八うまいね!と言われてなんとも言えない気持ちになる。楽しい。

あと私の好きな凛として時雨のドラマーである「ピエール中野」さんが1日店長をしていたらしい。色々な方が日替わりで1日店長をしているらしいので、是非もう一度お邪魔したいものです。

 

最後にどなたか、花粉症に効く薬を教えてください。良い三連休でした。

 

 

ここからは春のマシュマロ大感謝祭のコーナーでございます!いつも美味しいマシュマロをありがとうございます!

f:id:binkirun:20200225184035j:image

はい、ビンキですよ。私の中学時代のナックルパンチ話を知っているだなんて、やはりあなたの正体は……!公共の場ですからね、名前は伏せますがね。後でマシュマロで白状するように。

初めてのナックルパンチはですね、中学時代に共通の男女の友人がおりまして。友人♂は、友人♀にほのかな恋心をいだいており、何とか想いを伝える為に、お年玉をはたいてティファニーのリングをプレゼントして告白をするというこすい手を使いました。中学でティファニーはすごいことですよ。富豪ですよ。しかし友人♀はティファニーだけ受け取って、告白は断るというこすい手を使いまして、友人♂の手元に残ったのは、ほぼ満タンアクセサリーショップのポイントカードだけなんですねぇ。女は魔性なんですねぇ。なので私が落ち込んでる友人♂を励まそうと、あだ名を「ポンタ」にしてあげたらビンタをされまして……これは初めてナックルパンチを喰らったときの話でしたね。私のナックルパンチの話はまた次回!!!